【横浜の神社】御霊神社(泉区)

市営地下鉄ブルーライン・中田駅近くで長後街道を北へ曲がりしばし進むと、こんもりとした森に囲まれ古くからの地域の鎮守「御霊神社(ごりょうじんじゃ)」がある。

かつては相模国鎌倉郡に属した泉区。「御霊神社」は旧鎌倉郡にある御霊神社と同じく鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)を祀った神社で、「中田のごりょうさま」と呼ばれてきた。江戸幕府による相模国の地誌『新編相模国風土記稿(巻之百一・鎌倉郡巻之三十三)』では、<天正中の勧請と云ふ、村の鎮守なり、本地佛大日を置く、祭礼九月二十七日、實相院持>などと記されている。新編相模風土記稿に<天正中の勧請(1573~1593)>とあるが、藤沢市宮前の御霊神社に伝わる仁安二年(1167)記の「御霊宮来由」という文書に当地の地名と分社したことが記されているとされ、創建年代について詳しくはわかっていない。

境内には区内を流れる宇田川(村岡川)の源流となる「弁天池」があり、透明で綺麗な水が今も湧き出ている。また、寛文六年(1666)建立の庚申塔は区内最古の石造庚申塔で横浜市指定有形文化財に指定されている。参道のイチョウや社殿脇の大木も印象的な景観。

参道入口

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弁天池

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区内最古の石造庚申塔(横浜市指定文化財)。正面に耳を塞いだ猿、左側面に口を塞いだ猿、右側面に目を塞いだ猿が彫られている。

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こちらの庚申塔は嘉永6年(1852)建立で、近くを通る大山道と柏尾道が分岐する道端にあったもの。

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拝殿右にある建物は昭和20年まで中和田小学校の奉安殿だった建物で木造の学校建築物としては区内最古とされる。

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社殿

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御霊神社
所在地:横浜市泉区中田北3-42-1

THE YOKOHAMA STANDARD ウェブサイト


2016-10-25 | Posted in 歴史, 横浜の神社 | tag:

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