【横浜の森】瀬谷市民の森

相鉄線・三ツ境駅から歩いて20分ほど、瀬谷区と旭区の境に広がる自然豊かな森「瀬谷市民の森」。隣接する「上川井市民の森」、「追分市民の森」、「矢指市民の森」とともに広大な森林地帯を形成している。瀬谷市民の森は、山林所有者から横浜市が土地を借りて散策路などを整備し一般公開している「市民の森」の1つで、1976年に開園した。(面積約19ヘクタール)。

横浜市内の「市民の森」の多くは起伏に富んだ丘に広がっているが、この瀬谷市民の森は趣が少々異なり、比較的平坦な地形に広がる市内でも珍しい森となっている。瀬谷区・泉区を南下して戸塚区俣野町で「境川」に合流する「和泉川」はこの森が源流域となっていて、源流となる水がしみ出て一筋の流れとなってゆく様子を見ることができる。

周辺一帯は古くは「せやのはら」と呼ばれ、古文書に「相模国世野原」あるいは「武州瀬谷原」と記されるなど、相模国と武蔵国の国境であった。鎌倉時代には新田義貞がこの地で鎌倉攻めの陣揃えを行い、また室町時代に起きた上杉禅秀の乱における主戦場となった世野原の戦いはこのあたりで展開されたと伝えられる。

真っ直ぐに立つ背の高いヒノキやスギの木立の姿はこの森を特徴づける印象的な風景で、高原の散策路を歩いているような感覚をおぼえる。明るい森の木立の中を歩きながら源流域のある森のしっとりとした空気に癒される、瀬谷区に残る貴重な自然空間。

森の入口。県立瀬谷高校前の「なかみち」から森へ入り「のさかいみち」を進む。

明るい森。

 

まっすぐに立つスギやヒノキの木立の印象的な風景が広がる。

 

 

 

土の道が続き古道を思わせる雰囲気。

 

柱廊のように立ち並ぶ木々。

森に陽が射し、重なり合った木の葉を照らす。

表情のある立派な幹。

向かって右手は「上川井市民の森」となっている。

この辺りはさまざま種類の木々が生い茂る豊かな森といった感じ。

 

 

 

 

 

 

群生するシダが現れた。

 

 

スギとヒノキの散策路に出る。

 

 

森の休憩所。お茶を飲んでひと息。

 

 

 

 

「みずきのみち」入口。

 

陽の光を求めて斜めに傾く木々。

和泉川源流の傍らに風情のある倒木が横たわる。

和泉川の源流近くにもシダの群生が広がる。

 

このあたりは多少アップダウンがある。気持ちの良い散策路。

ごく小さな流れをつくりだした源流域に葉が生い茂る。

高原の針葉樹林のような雰囲気。

 

 

 

 

重なり合う葉の形と緑色がきれいなミズキ。

 

谷戸の脇を和泉川が流れる。

 

‐おわり‐

瀬谷市民の森
横浜市瀬谷区瀬谷
相鉄線・三ツ境駅から徒歩20分
三ツ境駅北口から相鉄バス・神奈川中央交通バス「西部病院(聖マリアンナ医科大学病院)前」下車徒歩5分


2018-06-13 | Posted in 横浜の森, 自然 | tag:

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