【歴史的建造物アーカイブ】旧燈明寺三重塔
名称:旧燈明寺三重塔
ふりがな:きゅうとうみょうじさんじゅうのとう
(概要)
起伏に富んだ三溪園の敷地の中でもひと際高い丘の上に建ち、園内のほぼ全ての場所からその姿を見ることができる三溪園のシンボル「旧燈明寺三重塔(きゅうとうみょうじさんじゅうのとう)」。
もとは京都の旧相楽郡加茂町の燈明寺にあった「旧燈明寺三重塔」。奈良時代に聖武天皇の勅願により行基によって開山されたといわれ、古くは「東明寺」とも称した「燈明寺」は、荒廃と再興を繰り返しながら存続してきた。しかし近代に入ると衰退し、原三溪園(富太郎)が保存のために三重塔を横浜の三渓園に移築した。
建物は室町時代に建立されたと推定され、現在関東にある木造の塔としては最古。昭和6年(1931)には国の重要文化財に指定されている。季節ごとに移ろう周囲の自然と調和しながら、見る場所や時間帯ごとに風情ある様々な姿を見せてくれる。
(DATA)
建築年代:室町前期
構造・規模:三間三重塔婆・本瓦葺
指定/分類:国指定/重要文化財
指定年月日:昭和6.12.14(1931)
所在地:横浜市中区本牧三之谷58-1
(写真撮影:2015.2)