【横浜歴史画】大江橋からのぞむ初代横浜駅
現在の桜木町駅周辺を写した明治大正期の彩色写真。今も大岡川に架かる大江橋は当時は立派なトラス橋で、橋の先には初代横浜駅である横浜停車場(現在の桜木町駅)の正面玄関が見えた。
初代の横浜駅である横浜停車場(現在の桜木町駅)は、明治5年(1872) 9月12日に日本初の鉄道が新橋~横浜間に開通したことにともない開業した。駅舎はアメリカのリチャード・ブリジェンス設計による木骨石張りの建物で、正面玄関は大岡川の方を向いて立ち、駅前広場のある駅らしい佇まいの駅であった。一方、大江橋は弁天橋とともに大岡川に架かり停車場と関内方面を結んでいた。絵葉書の大江橋は明治35年(1902)に架け替えられた2代目の美しいプラットトラス橋で、駅へと至る道すじを豪華に演出しているように見える。横浜駅はその後今の高島町駅近くに移転し大正4年(1915)に2代目横浜駅が開業。これにともない初代横浜駅は桜木町駅に改称された。
(彩色写真:NYPL Digital Collections蔵)
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