【歴史的建造物アーカイブ】赤レンガ倉庫

名称:赤レンガ倉庫
ふりがな:あかれんがそうこ
(概要)
『ハマの赤レンガ』と呼ばれ市民に親しまれてきた「赤レンガ倉庫」。街の成長とともに熟成してきたかのような味わい深い赤レンガの倉庫は、現代的なみなとみらい21地区の街並みに港横浜の歴史性を継承した他にはない独自性を創り出している。
「赤レンガ倉庫(正式名称:新港埠頭保税倉庫)は、明治後期から大正初期にかけて行われた「新港埠頭」の造成にともない建設され、2号倉庫が1号倉庫よりも早く明治44年(1911)に、1号倉庫は大正2年(1913)に竣工した。設計は官庁建築を数多く手がけた明治を代表する建築家で、旧横浜正金銀行本店(神奈川県立歴史博物館)の設計者としても知られる妻木頼黄(つまきよりなか)。使われた煉瓦の数は2号倉庫だけでも約300万個にもなり、2号倉庫については着工から完成まで約3年半の歳月が費やされた。
関東大震災では、1号倉庫が被害を受け、震災後の修復工事により現在のような半分の長さになったが、碇聯鉄(ていれんてつ)構法と呼ばれる耐震技術が施されていたこともあり、全体としては被害も小さく、震災を生き延びることができた。
第2次大戦後は10年近く米軍に接収され、その後再び倉庫として利用されたが、1970年代になると物流拠点が他の埠頭に移り取扱貨物量が激減、倉庫として利用されなくなった。一時は解体の危機にあったが、貴重な歴史的資産として保存し、市民の賑わい施設として活用するため、平成4年(1992)に横浜市が国から取得。修繕・補強工事の後、1号倉庫を文化施設、2号倉庫を商業施設として利用する為の改修設計・内部改修工事を経て平成14年(2002)にオープンした。
改修工事では、創建当初の雰囲気を忠実に守りながらも、透明性のあるガラス素材などを利用しながらオリジナリティと調和する現代的なデザイン性も加えられ、単に保存するだけでなく、保全し新たに活用していくというあり方が魅力となっている。
平成15年(2003)には第13回BELCA賞(ベストリフォーム部門)、平成19年(2007)には経済産業省の「近代化産業遺産」、平成22年(2010)には「ユネスコ文化遺産保全のためのアジア太平洋遺産賞」優秀賞など、数々の賞を受賞している。
(DATA)
建築年代:1号倉庫:大正2(1913)、2号倉庫:明治44(1911)
構造・規模:煉瓦造・3階
設計/施工:<設計>大蔵省臨時建築部(妻木頼黄) / <施工>原木仙之助(1号倉庫)、直営(2号倉庫)
指定/分類:横浜市認定歴史的建造物
指定年月日:平成13年度
所在地:横浜市中区新港1

1号倉庫
赤レンガ倉庫1号棟1-THE YOKOHAMA STANDARD

赤レンガ倉庫1号棟2-THE YOKOHAMA STANDARD

赤レンガ倉庫1号棟3-THE YOKOHAMA STANDARD

2号倉庫
赤レンガ倉庫2号棟1-THE YOKOHAMA STANDARD

赤レンガ倉庫2号棟3-THE YOKOHAMA STANDARD

広場を挟んで並ぶ1号倉庫と2号倉庫
赤レンガ倉庫1号棟&2号棟-THE YOKOHAMA STANDARD

(写真撮影:2014.12)


2014-12-22 | Posted in 歴史的建造物アーカイブ, | tag:

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