【史跡・遺跡】2代目横浜駅遺構

市営地下鉄線・高島町駅近くに残る2代目横浜駅遺構。現在の横浜駅は3代目。初代横浜駅は現桜木町駅。2代目横浜駅は開業からわずか8年後の大正12年に関東大震災で倒壊・焼失。短命に終わった為「幻の駅」ともいわれる。
2代目横浜駅は、東海道本線の円滑な運行にとって構造的な問題をもっていた初代横浜駅を改善するため大正4年に竣工。三角形の敷地に建ち、赤レンガを主体に花崗岩の白い帯が入る”ジャックの塔”にも似たデザインで、建物中央に塔を有する美しい駅舎であったが、開業から8年後の大正12年に関東大震災で被災。震災後は仮駅舎で営業を続けたものの、昭和3年に3代目横浜駅が完成し現在の場所に移転した。
平成15年に駅舎の煉瓦基礎が発見され、調査を経て一部が保全・公開されている。関東大震災前の横浜の姿を伝える貴重な遺構。