【横浜の神社】泉区の五”サバ”神社

境川流域には”サバ”神社という一風変わった名の神社が複数点在し、泉区内には「鯖」、「佐婆」、「左馬」などと表記される5つもの”サバ神社”がある。
神社名の由来としては、サバ神社の祭神が「源義朝(みなもとのよしとも)」もしくは「源満仲(みなもとのみつなか)であり、両者共に官命が「左馬頭」であったこととの関係が指摘されるが定かではない。また、「鯖」、「佐婆」、「左馬」など表記の違いについても詳しいことはわかっていない。尚、境川沿いの「飯田神社」「下飯田の左馬神社」2社は源義朝(みなもとのよしとも)が祭神であり、境川支流・和泉川沿いの「上和泉の佐婆神社」「中之宮左馬神社」「下和泉の鯖神社」は源満仲(みなもとのみつなか)が祭神であるという違いがある。
はやり病に罹ると「七サバ参り」をすると治るという風習もあったという境川流域のサバ神社。古くは相模国鎌倉郡に属し歴史ある寺社が残る泉区の5つのサバ神社を巡る。

[境川沿いのサバ神社]
飯田神社 
上飯田町のかまくら上の道沿いにある「飯田神社」。神社の西側を境川が流れる。古くは「飯田明神社、鯖明神」ともいわれ、村の鎮守であったという。祭神は源義朝(みなもとのよしとも)。創建年代は不明だが、延応元年(1239)に飯田郷の地頭が報恩感謝のお参りをしたとも伝えられる。また、江戸時代には京都の公家や神祇管領などの有力者がお参りに訪れたと伝えられる。境内には横浜市の名木古木にも指定されているヤブツバキがあり、庚申塔、道祖神、地蔵、観音など多数の石仏がある。
所在地:横浜市泉区上飯田町2517
飯田神社-THE YOKOHAMA STANDARD

左馬神社(下飯田)
下飯田町のかまくら上の道沿いにある「左馬神社」。創建は平安末期とも小田原北条時代とも伝えられ、以前は「鯖神社」と表記された。祭神は源義朝(みなもとのよしとも)。境内の樹叢は神奈川県の風致保安林に指定されており、中でも横浜市の名木古木にも指定されている大イチョウは自然と畏怖の念を覚える迫力がある
所在地:横浜市泉区下飯田町1389
下飯田左馬神社1-THE YOKOHAMA STANDARD

下飯田左馬神社2-THE YOKOHAMA STANDARD

下飯田左馬神社3-THE YOKOHAMA STANDARD

[境川支流・和泉川沿いのサバ神社]
佐婆神社(上和泉)
泉区役所からほど近い小高い丘の上に鎮座する「佐婆神社」。創建は慶長年間(1596~1615)あるいは寛文年間(1661~1672)とされるが定かではない。祭神は源満仲(みなもとのみつなか)。昔は社殿が土塁に囲まれへっつい(かまど)のように見えたことから通称”へっついさま”といわれる。境内の立派なタブノキは樹齢400年近く、横浜市の名木古木に指定されている。
所在地:横浜市泉区和泉町4811
佐婆神社1-THE YOKOHAMA STANDARD

佐婆神社2-THE YOKOHAMA STANDARD

中之宮左馬神社
和泉川沿いの県立横浜修悠館高校(旧県立和泉高校)西側の丘に鎮座する「中之宮左馬神社」。源氏隆盛の頃の創建とも伝えられ、新編相模風土記稿では「鯖明神社」とも記されている。祭神は源満仲(みなもとのみつなか)。中和泉地域の鎮守さまで、広い境内には横浜市の名木古木に指定されているシラカシの古木がある。鳥居近くの狛犬の表情がとても良い。
所在地:横浜市泉区和泉町3253
中之宮左馬神社3-THE YOKOHAMA STANDARD

中之宮左馬神社1-THE YOKOHAMA STANDARD

中之宮左馬神社2-THE YOKOHAMA STANDARD

鯖神社(下和泉)
南北に長い和泉町の最も南側にあり通称”下和泉下分の鎮守さま”といわれる下和泉の「鯖神社」。創建は慶長年間(1596~1615)と伝えられる。祭神は源満仲(みなもとのみつなか)。天保七年(1836)に神祇管領占部朝臣良長がお参りをして「鯖大明神」の額を奉納したとされる。社殿の脇から続く坂道は、周囲を林に囲まれ古の時を感じさせる雰囲気がある
所在地:横浜市泉区和泉町705
下和泉鯖神社2-THE YOKOHAMA STANDARD

下和泉鯖神社1-THE YOKOHAMA STANDARD


2015-07-14 | Posted in , 横浜の神社 | tag:

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