【歴史的建造物アーカイブ】ジャパンエキスプレスビル

開港広場前交差点脇の大さん橋への入口にある、戦前に建てられたハマのモダニズム建築「ジャパンエキスプレスビル」。
「ジャパンエキスプレスビル」は株式会社ジャパンエキスプレスビル本社ビルとして、関東大震災後の昭和5年(1930)に竣工した。設計は昭和初期の横浜において数々のモダニズム建築を残した川崎鉄三。川崎鉄三が横浜で手がけた建物は、「ジャパンエキスプレスビル」の他に「インペリアルビル」、「昭和ビル」が現存している。「横浜貿易会館」については川崎鉄三が施工監理を務めたとされ、並んで建つ「横浜海洋会館」についても川崎が関与していたのではないかとされる。
「ジャパンエキスプレスビル」の建物は、鉄筋コンクリート造による直線で構成されたシンプルなデザインで、縦長のガラス窓が規則的に並び、外壁に張られた淡いピンクのタイルと窓周りの白いタイルのコントラストが特徴的。
象の鼻パークの入口の「昭和ビル」から「横浜海洋会館」、「横浜貿易会館」、そして「ジャパンキスプレスビル」と連なるそれぞれ個性的な戦前期のモダンビルディングたちは、古びることなく現代の街並みに馴染み、港ヨコハマのクラシカルな風情を創り海岸通りを代表する景観を形成している。
(DATA)
名称:ジャパンエキスプレスビル
ふりがな:じゃぱんえきすぷれすびる
建築年代:昭和5(1930)
構造・規模:RC造・3階
設計/施工:川崎鉄三/三木組
指定/分類:未指定
所在地:横浜市中区海岸通1-1

ジャパンエキスプレスビル2-THE YOKOHAMA STANDARD

ジャパンエキスプレスビル3-THE YOKOHAMA STANDARD

ジャパンエキスプレスビル1-THE YOKOHAMA STANDARD

(写真撮影:2015.9)

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2015-09-07 | Posted in 歴史的建造物アーカイブ, | tag:

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