【歴史的建造物アーカイブ】旧三井銀行横浜支店(現三井住友銀行横浜支店)
名称:旧三井銀行横浜支店
ふりがな:きゅうみついぎんこうよこはましてん
(概要)
“横浜のウォール街”とも称された本町通りにある戦前期の銀行建築で、今も唯一現役の銀行として使用されている「旧三井銀行横浜支店(現三井住友銀行横浜支店)」。
竣工は昭和6年(1931)。設計は日本橋室町にあり国の重要文化財に指定されている「三井本館」と同じアメリカの名門トローブリッジ&リヴィングストン事務所で、旧三井銀行横浜支店は三井本館の縮小版とも言われる。
建物はアメリカの新古典主義的なデザインで、花崗岩を用いた重厚な外観でありながら抑制された簡素な美を備えている。正面の堂々たる4本のイオニア式円柱が最大の特徴で、建物に威厳と秩序ある雰囲気を与えている。
本町通りにかつて存在した銀行建築が解体されたり、外観の一部だけを残すレプリカ建築となる中で、オリジナルの状態を残し、かつ現役として銀行業務を続けている極めて希少な存在。
(DATA)
建築年代:昭和6(1931)
構造・規模:SRC造・2階
設計/施工:トローブリッジ&リヴィングストン事務所/清水組
指定/分類:未指定
所在地:横浜市中区本町2-20
(写真撮影:2014.9)