【横浜の駅】戸塚駅
横浜市南西部の玄関口となるターミナル駅「戸塚駅」。JR東日本、横浜市交通局の2社から東海道線、横須賀線、湘南新宿ライン、市営地下鉄ブルーラインなどの路線が乗り入れ、1日の平均乗降者数は約31万人(H27各社合計)を誇る。
明治5年(1872)に新橋~横浜間に初めて開通した日本の鉄道。「戸塚駅」はそれから15年後の明治20年7月11日(1887)に東海道線の横浜~国府津間開通と同時に開業した。その後開通した横須賀線が昭和5年(1930)に電車化されると東海道線については戸塚駅を通過するようになったが、昭和55年(1980)にそれまで同じ線路を走っていた両線が分離されると50年ぶりに戸塚駅への停車が再開された。昭和62年(1987)には市営地下鉄線・戸塚駅が開業し、現在のように2社が乗り入れるようになった。
当初駅周辺については、江戸時代より宿場町として栄えた西口側が多く利用されたが、現在の日立製作所付近に旧戸塚競馬場ができると東口も賑わうようになったという。戦後になると工場進出や宅地開発により人口が急増し、駅周辺ではこれに対応するため長きにわたり再開発事業が行われてきた。昭和 62 年(1987)の市営地下鉄戸塚駅開業の際には東口を中心に整備され、近年は西口側において歩行者用通路やバスターミナル、商業施設、戸塚区総合庁舎などを整備する再開発が大規模に行われた。加えて、ピーク時には1時間のうち57分が遮断され”開かずの踏切”として知られた駅北側の「戸塚大踏切」が、線路をまたぐ「戸塚大踏切デッキ」と線路の下を通る自動車・オートバイ用道路「戸塚アンダーパス」の完成にともない平成27年(2015)に解消された。
江戸時代には日本橋から5番目の宿場町「戸塚宿」として賑わい、明治になり鉄道が通り今年で開業130周年を迎える「戸塚駅」は、周囲の風景を時代ごとに大きく変化させながら今なお成長を続けている。
市営地下鉄ブルーラインのホーム。
市営地下鉄の標識。「塚」の字が旧字体となっている。
市営地下鉄の改札口。
JR戸塚駅の地下改札口。
西口駅前の風景。正面の商業ビルは再開発でできた「トツカーナ」。
東海道をまたいで架かるデッキの先にある商業ビルは「サクラス戸塚」。
西口ペデストリアンデッキからバスセンター前交差点を望む。この辺りは戸塚宿の「本陣」や「脇本陣」があった所。
戸塚西口バスセンター。ドリームハイツ行の神奈中が発車してゆく。
オレンジ色のロゴが印象的な戸塚パルソ1Fにある「戸塚市場・モリフルーツ」。いつも多くの人で賑わっている。
西口の戸塚旭町通商店街。
戸塚旭町通商店街近くの路地の風景。
西口側の柏尾川の風景。春には川沿いにたくさんの桜が花を咲かせる。
JR戸塚駅の南側ではホームの下を柏尾川が流れる。
区役所前に並ぶモニュメント。
昭和44年完成のJRの橋上駅舎。再開発が進む駅周辺とは対照的にこちらはレトロな雰囲気。
橋上駅舎へ上る西口側の階段。
清源院前のデッキからのぞむ戸塚アンダーパス。
「旧戸塚大踏切跡」と線路をまたぐ「戸塚大踏切デッキ」。
戸塚大踏切デッキからJRのホームをのぞむ。
東口側から見る旧戸塚大踏切跡。
「矢部の湯」のある旧東海道・戸塚駅東口入口交差点付近の風景。
東口バスターミナル。こちらは江ノ電バスが多い。
東口バスターミナルから眺める戸塚モディの通路。
だいぶ年期の入ってきた市営地下鉄5番出入口の案内板。
東口ペデストリアンデッキにある巨大なオブジェ。
東口駅前の風景。
東口ペデストリアンデッキからのぞむ柏尾川。奥に日立製作所が見える。
JR橋上駅舎の通路。
JRの橋上改札口。
JR戸塚駅のホーム。ホームの下を戸塚のシンボルリバー柏尾川が流れる。
‐おわり‐
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