【歴史的建造物アーカイブ】旧横浜銀行本店別館 (元第一銀行横浜支店)
名称:旧横浜銀行本店別館 (元第一銀行横浜支店)
ふりがな:きゅうよこはまぎんこうほんてんべっかん(もとだいいちぎんこうよこはましてん)
(概要)
多くの歴史的建造物がある本町通りとみなとみらい地区との結節点に位置する北仲通南地区に建つ「旧横浜銀行本店別館 (元第一銀行横浜支店)」。
元々は第一銀行横浜支店として関東大震災復興期の昭和4年(1929)に建てられ、日本債券信用銀行横浜支店を経て、昭和55年(1980)からは横浜銀行本店別館として使用された。
設計は銀行建築の大家として知られる西村好時(にしむらよしとき)。建物は古典主義様式の銀行建築で、4本の重厚なトスカナ式円柱が並び、2・3階部分が吹き抜けになっている半円形のバルコニーが最大の特徴。コーニスの歯飾りが創り出す陰影も美しい。
創建当初は現在地からほど近い「横浜第2合同庁舎(旧横浜生糸検査所)」と隣り合う位置にあったが、栄本町線の道路整備に伴い、バルコニー部分を曳屋工法により約1ヶ月かけて引っ張り現在の場所へ移築。他の部分については一度解体した上で創建当初の内外装を復元したレプリカであるが、忠実に再現されオリジナルの雰囲気を良く残している。現在はヨコハマ創造都市センター (YCC) の施設として使用されている。
(DATA)
建築年代:昭和4(1929)
構造・規模:RC造3階・地下1階
設計/施工:西村好時、清水組設計部/清水組
指定/分類:横浜市認定歴史的建造物
指定年月日:平成15年度(2003)
所在地:中区本町6-50-1
(写真撮影:2014.9)