【歴史的建造物アーカイブ】横浜郵船ビル

名称:横浜郵船ビル
ふりがな:よこはまゆうせんびる
(概要)
クイーン(横浜税関)と共に海岸通を代表する建造物「横浜郵船ビル」。50mにも渡る建物にずらりと列柱が並んだ姿は圧巻で、近くを歩くと異国の街にいるかのような感覚をおぼえる。
明治21年(1888)に竣工した日本郵船横浜支店の初代ビルはイギリス人建築家J.ダイアック設計による赤レンガ造りの建物であったが、関東大震災によって崩れた為、2代目横浜支店ビルとして昭和11年(1936)に完成した。設計は和田順顕(わだじゅんけん)。16本のコリント式列柱と梁からなる直線的で均整のとれた重厚感のある建物はパルテノン神殿を思わせる。
平成15年(2003)に行われた大規模改修では、内装などを竣工時通りに忠実に復元する優れた改修を行い、建物外観の保存により街並との調和を保ちながら地域の活性化に寄与した事なども評価され、第15回BELCA賞(ベストリフォーム部門)を受賞している。建物は国・県・市による文化財指定は受けていないが、海運の歴史を通じて横浜の人・物・文化の歴史が分かる「日本郵船歴史博物館」として一般公開されている。
(DATA)
建築年代:昭和11(1936)
構造/規模:RC造3階
設計/施工:和田順顕建築事務所/ 大林組
指定/分類:未指定
所在地:横浜市中区海岸通3-9

横浜郵船ビル-THE YOKOHAMA STANDARD

(写真撮影:2014.9)


2014-11-10 | Posted in 歴史的建造物アーカイブ, | tag:

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