【横浜の坂道】尻こすり坂(西区)
野毛山と藤棚方面を結ぶ「尻こすり坂」。下っては上り下っては上るW型の起伏に富んだ長い坂道で、圧巻の急勾配を誇る地点では、坂を上る車が壁に貼り付いているように見えるほど。坂の名の由来は、極度な急坂を車を引いて行く人々が、お尻で必死におさえながら進んだから、といわれる。
この坂道はまた、明治20年(1887)に日本初の近代水道が創設された際に、相模川と道志川の合流点付近にある三井用水取水所から旧野毛山浄水場まで約44kmの区間に埋設された導水管が通る「水道道(すいどうみち)」としても知られる。
狭い路地が入り組み、昔ながらの雰囲気が残る町の間を貫くように続く坂道で、急坂の頂上からは丘の谷間に住宅が連なる独特な景観が広がる。
尻こすり坂
西区西戸部町~西区老松町