【歴史的建造物アーカイブ】旧富士銀行横浜支店（旧安田銀行横浜支店）

名称：旧富士銀行横浜支店（旧安田銀行横浜支店）
ふりがな：きゅうふじぎんこうよこはましてん（きゅうやすだぎんこうよこはましてん）
(概要)
“横浜のウォール街”とも称された本町通りに残る戦前期の銀行建築で、ごつごつした堅牢な外壁が特徴の「旧富士銀行横浜支店(旧安田銀行横浜支店)」。
「旧富士銀行横浜支店(旧安田銀行横浜支店)」は、安田銀行の横浜支店として昭和4年(1929)に竣工した。設計は安田銀行営繕課で、大正末から昭和初期にかけて同じ建築スタイルで各地に建てられた同銀行支店の数少ない現存例。昭和23年(1948)に安田銀行が戦後の財閥解体で富士銀行になると、以来「富士銀行横浜支店」として親しまれてきた。
建物はイタリアルネサンス期のパラッツォ建築を思わせる粗い石積(ルスティカ)の堅牢な外壁が特徴。堂々たる円柱と半円窓を備え、威厳と秩序を感じさせる重厚な古典主義的建物。昭和29年に建物南側が増築されているが全体の統一感が保たれている。
平成になり金融市場再編による銀行合併から富士銀行横浜支店の建物も存続が危ぶまれたが、平成14年(2002)に横浜市が取得。現在(2015)は東京藝術大学大学院映像研究科の校舎として利用されている。
(DATA)
建築年代：昭和4（1929）
構造・規模：RC造3階・地下1階
設計/施工：安田銀行営繕課/大倉土木
指定/分類：横浜市認定歴史的建造物
指定年月日：平成15年度
所在地：中区本町4-44