【横浜の橋】鶴見つばさ橋
首都高速湾岸線の大黒ふ頭~扇島間を結ぶ「鶴見つばさ橋」。横浜ベイブリッジとともに横浜を代表する橋で、2つの主塔から17段のケーブルが張り出す姿は大きな鶴が翼を広げたようで美しい。
「鶴見つばさ橋」は主塔から斜めに張り出したケーブルによって橋桁を吊るして支える『斜張橋』で、昭和62年(1987)に1月着工し、海底に鋼製ケーソン(基礎)を埋め、約8年の歳月をかけ平成6年12月(1994)に開通した。主塔は”逆Y字型”、ケーブルは少しずつ間隔をずらして張り出す”ファン型”であり、主塔と橋桁中央のみを結ぶ”一面吊り”で橋を支えている。全長は1020m、中央径間長510m、主塔の高さ183m。一面吊りの斜張橋としては世界最大級であり、全長・中央径間長・主塔高のいずれも横浜ベイブリッジを上回る。(横浜ベイブリッジ:全長860m、中央径間長460m、主塔の高さ175m)。「鶴見つばさ橋」と「横浜ベイブリッジ」の外観は似ているようで異なり、橋桁2段・H型主塔・ファン型11段2面吊りの「横浜ベイブリッジ」と比べ、橋桁1段・Y型主塔・ファン型17段1面吊りの「鶴見つばさ橋」は、より軽快でスマートな印象を与えるデザイン。
鶴見の臨港地区である末広地区にある「末広水際線プロムナード」や「鶴見線海芝浦駅」からは、船が行き交う港の景色を背景に、優雅な姿で海上に立つ「鶴見つばさ橋」の全景を望む大パノラマを楽しむことができる。
(DATA)
建築年代:昭和62(1987)1月着工/平成6年(1994)12月開通
橋梁形式:3径間連続鋼斜張橋 規模:全長1020m・中央径間長510m・主塔の高さ183m(海面から)
事業主:首都高速道路公団
受賞:土木学会田中賞(平成6年度)、横浜市まちなみ景観賞(平成7年度)
所在地:横浜市鶴見区(首都高速湾岸線の大黒ふ頭~扇島間)
海芝浦駅からの眺め
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