【横浜の坂道】代官坂(中区)
元町と丘の上の山手を結ぶ「代官坂」。坂の途中にペリーも訪れたという横浜村名主石川徳右衛門の屋敷があったことが「代官坂」の名の由来とされる。
古くは「箕輪坂」と呼ばれ、また坂上にゲーテ座の創設者などとして知られるオランダ人事業家ノールトフーク・ヘフトが居住していたことから「ヘフト坂」とも呼ばれたという。日本パブテスト発祥の地としても知られ、坂の途中に記念碑が建てられている。
Y字路を繰り返しながら登る坂道は、ダンスホール「クリフサイド」の辺りで上野町方面へ抜ける代官坂トンネルが現れ、深くくりぬいた谷のような複雑な景観をつくり面白い。道沿いには明治6年創業の宮崎生花店をはじめ、ベーカリーやカフェなど新旧さまざまな店が点在し多くの人が行き交う。
代官坂
所在地:中区元町~山手町