【歴史的建造物アーカイブ】山手隧道
名称:山手隧道
ふりがな:やまてずいどう
(概要)
山手の丘を貫き<麦田町側から元町・石川町側>を結ぶ、関東震災復興期の昭和3年(1928)に建造された味わい深いトンネル「山手隧道(やまてずいどう)」。
延長は218.4m。戦前の道路用トンネルとしては最大の幅員をもつとされ、坑門(トンネル入口)は相州堅石を用いた石張りで仕上げられている。
「山手隧道」と平行して<元町側から麦田町側>への下り区間を結ぶ「第二山手隧道」は、元は横浜市電専用のトンネルで「本牧隧道」と呼ばれていたが、市電廃止後に道路専用トンネルに改築、「第二山手隧道」と改称された。竣工は明治44年(1911)で「山手隧道」よりも古いが、改築され竣工時の姿とは異なっている。
麦田町方面の南口側は、同時に建造された「桜道橋」と一体的に造られ、トンネルと橋のアーチのラインが重なり合い独特な景観を創り出している。
(DATA)
建築年代:昭和3年(1928)
構造・規模:道路トンネル 煉瓦・コンクリート造
設計/施工:復興局/間組
指定/分類:横浜市認定歴史的建造物
指定年月日:平成13年度
所在地:横浜市中区麦田町1-17~石川町1-39
(写真撮影:2015.5)