【YOKOHAMA SNAP】野島の海苔

冬の横浜・野島の海で収穫が行われている海苔。横浜唯一の自然海浜が残る野島の沿岸では養殖をおこなう「海苔ひび」が並び、この季節ならではの風景が広がっている。

金沢の海苔養殖は明治初期頃に始まったとされ、最盛期には富岡から野島まで金沢全域で営まれていたが、戦後に海岸線が埋立てられ衰退。しかし近年復活し、現在は主に野島周辺の沿岸で養殖が行われている。歌川広重の浮世絵『野島夕照』にちなんだ夕照橋近くの平潟湾沿いには、海苔の加工小屋が数件連なり漁師町の風情ある景観が広がっていて、加工場併設の販売所で新鮮な海苔を直接購入することもできる。

光沢のある深い黒緑で見た目にも綺麗な旬の海苔は、噛めばパリッと気持ちの良い音を立て、ほどよい甘みと心地よいほろ苦さのある海の旨みと香りが広がり、口の中で柔らかにとけていく。食すことで横浜の海をいっそう身近なものに感じさせてくれる「野島の海苔」。この時期ならではの横浜の海の恵みを楽しんでみては。海苔の収穫は11月~4月くらいまで。

金沢漁港や八景島を背景にして竹竿のような「海苔ひび」が海に並ぶ。

野島の海苔1-THE YOKOHAMA STANDARD

 

野島の海苔2-THE YOKOHAMA STANDARD

平潟湾沿いに海苔の加工小屋や船宿が連なる風情のある景色。

野島の海苔4-THE YOKOHAMA STANDARD

町の後ろにこんもりとある野島山は昔から変わらぬ風景。

野島の海苔5-THE YOKOHAMA STANDARD

加工場兼販売所の「忠彦丸」。高品質の焼き海苔を中心に、きざみ海苔・生海苔の他、昆布・ワカメなど野島名産の様々な海産物を取り扱っている。

野島の海苔3-THE YOKOHAMA STANDARD

THE YOKOHAMA STANDARD ウェブサイト

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2017-01-24 | Posted in 風景・街角, YOKOHAMA SNAP | tag:

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