【YOKOHAMA SNAP】蚕蛾の紋章

かつて「横浜生糸検査所」であった現「横浜第2合同庁舎」の正面玄関上部に掲げられている桑の葉をあしらった<蚕蛾>の紋章。
開港後、国際貿易港として発展する横浜の主要な輸出品であった生糸。生糸の品質管理のために設立された「横浜生糸検査所」は、初代検査所が関東大震災によって被害を受けた後、大正15年(1926)に再建された。生糸貿易の最盛期に建造された記念碑的建物は”キーケン”の愛称で親しまれ、<蚕蛾>は当時の横浜を象徴する重要なモチーフであった。生糸貿易で繁栄した横浜の記憶を今に伝えるオールドシンボルは、横浜第2合同庁舎の上から今日も横浜の街を見守っている。

蚕の紋章-THE YOKOHAMA STANDARD

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2015-08-31 | Posted in 風景・街角, YOKOHAMA SNAP | tag:

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