【横浜の坂道】神戸坂(保土ケ谷区)

相鉄線・天王町駅から近い神明社の脇から、旧東海道が整備される前からの道筋とされる古東海道をしばし進み、天徳院前を曲がった坂下から月見台方面とを結ぶ「神戸坂(ごうどざか)」。

坂のある神戸町(ごうどちょう)には、平安時代中頃(970年)創建と伝えられ市内で最も由緒の古い神社の一つとされる「神明社」がある。その昔、保土ケ谷周辺は伊勢神宮の御領地として寄進され「榛谷御厨(はんがやのみくりや)」と呼ばれ、神明社はその鎮守として建立されたという。「神戸」という地名は新編武蔵国風土記稿にも<古神田なるにより神戸の地名おこりしなるべし>と記されているように、当地が神社所有の領田である神田を耕作する民戸(神戸)であったことが地名の由来とされる。
坂は崖に沿って蛇のようにくねくねとつづら折りに六回曲がりながら続いてゆく。この坂がいつの頃から使われてきたのか定かではないが、地形に沿って曲がりくねりながら周囲の自然と融け合うように続く独特の風情から、古い坂に特有の佇まいを感じさせられる。坂の中腹からは保土ケ谷の町をはじめ、横浜駅、みなとみらい方面までを一望するが、ありし日には眼下に街道が通り、遠くに入海の広がる絶景ポイントであったのかもしれない。

神戸坂
所在地:横浜市保土ケ谷区神戸町

古東海道沿いの坂下

坂の背後には切り立つうっそうとした斜面がそそり立つ。

神戸坂の標識。

階段坂が続く。

レトロな木製の電柱。

坂下を望む。

緑の壁面に沿って坂は続く。

三曲りから四曲り付近。左へ右へ良いラインのカーブが続く。

坂からの眺め。眼下に保土ヶ谷の街並み、向かって右奥にはランドマークタワーが見える。

三曲り目から坂下方面をのぞむ。

 

四曲りから五曲り付近。

四曲り付近から坂下側をのぞむ。

五曲りから六曲り付近。ここで階段は終わる。

五曲りから坂下側を見下ろす。

坂上が見えてきた。

坂上。ここから真っ直ぐに伸びる道を350mほど進めば月見台の交差点に出る。

THE YOKOHAMA STANDARD ウェブサイト


2017-09-09 | Posted in 横浜の坂道, | tag:

関連記事