【横浜の坂道】千鳥坂(中区)
港の見える丘公園内にある神奈川近代文学館の脇から新山下町へと至る「千鳥坂」。緑に覆われた崖に沿って階段が続いていく景観に独特の雰囲気がある。
坂の名の由来は定かではなく他に「ムジナ坂」とも呼ばれる。崖の下はかつて海だったが、関東震災前の大正12年(1923)1月に埋立が竣工し、新たに新山下町が新設。千鳥坂は崖上の山手地区と崖下の新山下町を結ぶ坂として震災後の土木工事によって開削された坂で、『中区史』において<地元の青年団が、一カ月以上毎晩かかって完成させた>と伝えられている。海側の崖に沿っているので眺めがよく、坂上からは新山下町の街とベイブリッジをはじめ横浜港の風景を一望することができる。
坂上
頂上まで登ると霧笛橋が見える
坂からベイブリッジを望む
坂下
緑に覆われた斜面に沿って坂が続く
千鳥坂
所在地:中区新山下町~港の見える丘公園・神奈川近代文学館脇