【横浜の橋】フランス橋
堀川をまたいで山下町方面と元町・山手方面を結び、港の見える丘公園のフランス山地区へと続く「フランス橋」。石張りのアーチ部は公園の入口ゲートを兼ねている。
幕末の文久3年(1863)から明治8年(1875)までフランス軍が駐屯したことから『フランス山』と呼ばれるようになった港の見える丘公園のフランス山地区。軍隊撤退後の明治29年(1896)に、今のフランス橋・石張りアーチ部付近に建てられたフランス領事館は、大正12年(1923)の関東大震災によって崩壊したが、”RF”(Republique Francaire -フランス共和国)と刻まれ、領事館の外壁に取り付けられてた「メダリオン(円形の飾り)」が後に発掘され、現在はフランス橋の橋台にはめ込まれ展示されている。
昭和59年(1984)に完成したフランス橋は、山下町方面と元町・山手方面を結ぶ全長140mの長い長い歩道橋で、途中で山下公園と人形の家を結ぶポーリン橋と連結している。緩やかにカーブするラインが特徴的で、堀川の頭上に架かる地点からは谷戸橋、前田橋など川に架かる橋々が連なる様子を望むことができる。
フランス橋
所在地:横浜市中区山下町~中区山手町
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