【横浜の坂道】清水坂と打越の霊泉(中区)

打越橋手前の切通しが深くなり始める辺りの道路脇に「打越の霊泉」と呼ばれる湧水があり、ここから切通しの崖際に沿って小さな坂道が続いていく。坂は湧水に因み「清水坂」と呼ばれ、切通しの石垣からも所々から水が滲み出て小さな水路をつくっている。

丘陵地にあり自然の湧水が豊かであった打越地区。開港後間もない明治元年(1868)には「ジェラールの水屋敷」で知られるフランス人実業家ジェラールが、はじめにこの打越に水源を得て船舶給水業を始めたとされ、「打越の霊泉」はこの水源の名残。関東大震災や横浜大空襲の際にはこの湧水により多くの人々が救われたという。しばらくこの場所にいるだけで、道行く人がちょっと手を洗ったり、バケツを持って汲みに来たりと、霊泉は今も人々が立寄り利用する水場として親しまれている。

清水坂と打越の霊泉6-THE YOKOHAMA STANDARD

清水坂と打越の霊泉1-THE YOKOHAMA STANDARD

清水坂と打越の霊泉4-THE YOKOHAMA STANDARD

清水坂と打越の霊泉5-THE YOKOHAMA STANDARD

清水坂と打越の霊泉2-THE YOKOHAMA STANDARD

清水坂と打越の霊泉3-THE YOKOHAMA STANDARD

清水坂
所在地:中区打越

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2015-09-29 | Posted in 横浜の坂道, | tag:

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