【横浜の川】いたち川
水辺に色とりどりの花が咲き、鮮やかな新緑が芽吹く春の「いたち川」。自然豊かな栄区のシンボルリバー「いたち川」には様々な生きものが暮らし、うるおいとやすらぎのある水辺空間は場所ごとに多様な表情を見せてくれる。
いたち川は「横浜自然観察の森」などを水源とし、栄区内を東西に流れ柏尾川に合流する総延長約9kmの二級河川。「いたち川」の名は「出立川(いでたちかわ)」が変わったものと考えられていて、鎌倉時代にこの地で「いざ出立!」と道中の安全を祈る出発の儀式が行われていたことに由来するといわれる。
以前はコンクリートで固められた無機質な川であったが、1982年から水辺の自然復元を行う河川改修が行われ、現在のような自然豊かな水辺が復元された。2011年には『自然復元と景観デザイン』が評価され「土木学会デザイン賞」も受賞している。
生活道路として人の行き来する気持ちの良い川沿いの道では、のんびりと散歩をする人、道中で休憩している人なども多く、水辺ではザリガニ取りをして遊ぶ子どもたちの姿も見られる。地域に寄り添うように区内を流れ、地域の人々に愛されている”シンボルリバー”は、「ふるさとの川整備事業」のモデル河川にもなっている。
城山橋~大いたち橋・小いたち橋付近
“大いたち橋・小いたち橋といたち川プロムナード”は、平成7年度に「国土交通大臣表彰・手づくり郷土賞」を受賞
桂橋からの眺め
手前の本郷橋、奥の日東橋が互い違いに見える景観がユニーク
稲荷森の水辺
いたち川と隣接する樹林帯の稲荷森とを一体的に整備した”いたち川・稲荷森の水辺”は、平成10年度に「国土交通大臣表彰・手づくり郷土賞」を受賞
葉月橋付近
水がとても綺麗なこの辺りでは、カルガモがのんびりと羽を休めていた
上流部のいたち川小川アメニティ
この辺りは小さな渓谷で雰囲気がよい
いたち川
所在地:横浜市栄区