【YOKOHAMA SNAP】浜なし(2017)

収穫のシーズンを迎えている横浜特産の「浜なし」。樹上で充分に熟した果実だけが直売所などでのみ販売されるスタイルが特徴で、その日に収穫した新鮮な完熟梨の甘くてみずみずしい味わいを堪能することができる。
「浜なし」とは梨の品種名ではなく、横浜市で認定された果樹生産者団体の統一ブランド名で、緑区、青葉区、都筑区、港北区、泉区、戸塚区などで栽培されている。主な品種は「新水」・「幸水」・「豊水」で、早生の「新水」は8月上旬から、「幸水」は8月中下旬から、「豊水」は8月末から9月にかけて収穫される。完熟の豊水はとてもみずみずしく、濃厚な甘みにさわやかな酸味のバランスが絶妙。密度のある実は柔らかく、噛めばショリショリした歯ざわりが心地良い。完熟&新鮮の美味しさがひと玉ひと玉に凝縮したこの時期ならではのハマの自然の恵みを楽しんでみてはいかがですか。

写真は泉区下飯田町の伊賀果樹園。市内でも有数の農業地域である泉区にあって、伊賀果樹園を運営する小菅家は戦後間もなくから梨をはじめとした果樹栽培に本格的に取り組み、浜なし栽培のパイオニアとしても知られる。浜なし、浜ブドウ、浜柿、桃を栽培し、7月下旬から12月まで築約160年という家屋の土間で旬の果物を直売している。

たわわに実る旬の浜なし。

 

40年以上という老木に実る「新高」。

新高は晩生種で9月中旬頃から収穫される。果皮がすべすべして見た目にも美しい。

伊賀果樹園の直売所。

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