【横浜の川】滝の川
かつての「滝の川」は神奈川区片倉町付近の上流部から六角橋を経て、横浜銀行アイスアリーナ(旧神奈川スケートリンク)付近の二ツ谷で支流の反町川と合流していたが、それら大部分は暗渠となっている。現在も川の姿を見ることができるのは二ツ谷より下流の1kmほどの部分で、横浜中央卸売市場近くで横浜港に注ぐ。
川の名は権現山(幸ヶ谷公園)から流れ出る水が滝川となって注いだことが由来ともいわれる。江戸時代には滝の川を挟んで江戸側の神奈川町に石井本陣が、京側の青木町に鈴木本陣が置かれ、神奈川宿の中心地として賑わったという。また、東海道の旅人にいたずらをする河童の民話や、浦島伝説の伝えられる慶運寺(浦島寺)など、流域にはユニークな伝承も多い。冬になるとキンクロハジロなどの鳥たちがやってきて、土橋近くの川面などでのんびりと羽を休める姿が見られる。
境橋からの眺め
境橋付近 ここから暗渠となる
慶運橋からの眺め
浄龍寺付近
キンクロハジロ ホシハジロの姿も見える
土橋からの眺め
土橋付近のキンクロハジロ
滝の橋から上流を望む
キンクロハジロ
棉花橋から下流を望む
幸橋から上流を望む
直角に曲がって河口方面に注ぐ
最河口に架かる万代橋からの夕日
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