【YOKOHAMA SNAP】野毛山公園展望台からの眺め
野毛山公園展望台からの眺め。眼下に広がる野毛山側と山手側に挟まれた谷状の市街地は吉田新田として埋立られてできた場所。この広大な区域がかつては海だったと思うと、純粋に驚き江戸初期に行われた大事業に驚嘆させられる。
吉田新田は大岡川と中村川、そしてJR根岸線に囲まれた南区から中区にまたがる釣鐘状の範囲で、古くは内陸まで深く入り込む入海であったが、江戸初期に江戸の木材石材商であった吉田勘兵衛によって埋立てられた。工事は明暦2年(1656)に始まり一度は挫折するも、万治2年(1659)年から再チャレンジし二度目の工事が開始。「大田村の天神山」の他、「石川中村の大丸山」、「横浜村の洲干島(宗閑嶋)」の3カ所から取られた土砂によって埋立てられ、8年の歳月をかけて寛文7年(1667)に完成し、当時は”野毛新田”と呼ばれた。
展望台は平成23年(2011)に完成した二代目で、関内・関外地区の市街地の他、みなとみらい地区やベイブリッジ、良く晴れた日には房総半島まで見渡すことができる。
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