【横浜の商店街】六角橋商店街
東急東横線・白楽駅西口すぐ近く、昭和の風情が色濃く残り、狭い路地に多くの人々がふれあうように行き交う「六角橋商店街」。戦後に白楽駅前にできた闇市を集団移転し店舗を並べて作ったのが商店街のはじまりとされ、市民の台所として地域に密着しながら発展してきた横浜を代表する商店街の一つ。
商店街は白楽駅近くから旧綱島街道に沿って六角橋交差点まで約300m続く”ふれあいのまち通り”(※現在はアーチを改築中)と、これに並行するアーケード”ふれあい通り”(仲見世通り)にある約170店舗から成る。八百屋さん、肉屋さん、魚屋さんをはじめとする基本のお店に加え、銭湯、呉服店、アンティーク時計店、音楽工房、コレクターズショップなど新旧様々なスタイルの商店が軒を連ねる多様性が特徴的で、ぶらぶら歩いていても飽きることがない。近年は「ドッキリヤミ市場」・「商店街プロレス」などといった独創的なイベントを開催して話題を呼び、平成27年度「まちづくり月間国土交通大臣表彰」を受賞している。
八百み
長きに渡り白楽で営業を続ける老舗青果店。<新鮮で安い!>、<その日の内に売り切る!>をモットーに、午後2時くらいからはセールが始まり人が絶えない。休みの前の日はさらにお買い得となるので要チェック。力強い書体のレトロな看板も魅力。
萩野屋
昭和37年創業の老舗裁縫用具専門店。昭和の風情を色濃く残す店構えが目を引く。店内には色とりどりのきれいな毛糸や様々な種類のボタンなどがズラリと並び、見ているだけでも楽しい。
コレクターズSHOP ひげのおじさん
オーナーご自身が集めてきたというコレクションを中心に様々なアイテムを取り揃える中古おもちゃ・フィギュアの専門店。お店に一歩足を踏み入れると、店内を埋め尽くす膨大なアイテムに圧倒され、どんなモノがお店にあるのか探すワクワク感がある。ペコちゃんグッズが人気でアイテムも充実。その他企業の景品モノなど見ていて懐かしいグッズがいっぱい。
足立食料品店
まもなく創業70年を迎える昭和22年創業の老舗食料品店。佃煮、煮豆、乾物、しゃけなど、ご飯とみそ汁が自然と食べたくなるような昔ながらの日本の食卓を彩る食料品が並ぶ。平置きに整然と商品が陳列されたお店の佇まいも良い雰囲気。
雷神堂 六角橋店
レトロな店内に様々な種類の煎餅がズラリと並ぶ昔ながらの手焼き煎餅専門店。長くお店をやってきて売れるものだけが残ってきたという60種類ほどの煎餅は、まんべんなくどれも人気。どれにするか迷いながら選ぶのも楽しい。
オーミヤ
昭和30年頃創業の婦人洋品店。ありそうで意外と無いお手頃価格の「ゴムズボン」が人気。ズボンを求めて遠方から買い求めに来るお客さんもいるほど。丈直しや修理の他、体型の変化や高齢による握力の低下など要望に応じて調整も行っている。きめ細かいサービスは、地域の商店ならではの魅力。お店の自慢は「ずっとつぶれないでいること!」。
工房ミュージックジャンプ
壁にギターが並ぶ店先がユニークな、ギター・ベース・アンプなどの楽器の修理・中古楽器の販売を手掛ける「工房ミュージックジャンプ」。修理は<すばやく・待たせない・そして安い>が自慢。楽器をまず見て診断し、的確な修理をおこなってくれる。「今すぐ直して欲しい」とやって来る近隣の神奈川大学の学生の要望にも快く応えるなど、地域でも厚く信頼される。工房内で音楽教室も行うなど、小さな空間に音楽が満ちている町の音楽工房。
ファイアーキッズ
主に1970年代までに製造された機械式アンティーク時計の専門店。店内には様々な年代のロレックス、オメガ、IWC、ブライトリングなどといったメーカーの時計が多数並ぶ。時代を超えたシンプルなデザインの中に、それぞれに異なる細かな装飾を凝らした個性豊かな時計たちは、見ているだけでも楽しませてくれる。<売りっぱなしにしない>というスタンスで、公認高級時計師(CMW)の資格を有する技術者をはじめ経験豊かなスタッフがしっかりとメンテナンスしてくれるのも安心。
魚大本店
横浜中央卸売市場の仲卸・森滝を母体とし、仲買人の仕事をしながら六角橋商店街で鮮魚の小売を営む「魚大本店」。人気のマグロをはじめ、専門店ならではの様々な種類の魚が並ぶ。プロフェッショナルな目利きが選んだ旬の魚たちはどれも活き活きしていおり、お手頃価格なのも嬉しい。とにかく人が絶えない活気のある商店街の魚屋さん。
チキンデリカ タカハシ
昭和27年から営業を続け現在は2代目の老舗鶏肉専門店。ガラスケースの半分には色のきれいな鮮度の良い精肉が並び、もう半分に自家製の焼鳥をはじめとしたお惣菜が並ぶ。人気はねぎま、レバ串、からあげ、ごぼう巻。夕方になると代わる代わる人がやってきては、ケースの中がどんどん空になってゆく人気ぶり。
池上商店
昭和20年創業の老舗青果店。店舗2階や内装の梁などは創業当時のままで、町中の歴史的建造物といった風情。昔は住居兼店舗として2階に住んでいたという。地元の野菜が食べたいという要望から横浜野菜を中心に旬の青果が並ぶ。新鮮なものは日持ちが良いといい、どの野菜や果物も色があざやか。<おいしいよ>と書かれた手作りのポップもgood!
柿崎水魚園
昭和14年創業。はじめはせともの屋で金魚鉢を売っていたが、昭和40年から金魚など観賞魚の専門店になった。金魚は20種類くらいで養魚場で選別されたものだけを扱う。最近は飼いやすいメダカが人気だという。店先にはかわいい”ウーパールーパー”がいたり、店内には店主ご自慢の熱帯魚フラミンゴ・シクリッド16才(非売品)がいたりと、珍しい生きものにも出会えて楽しい。
今回紹介できたお店はごく一部。他にもバラエティに富んだ商店や飲食店などが軒を連ねる”ふれあいのまち”「六角橋商店街」。ふらりと立ち寄って、昭和の香り漂う路地を歩いてタイプトリップを味わってみたり、気になるアイテムを探してみたり、ここでしか味わえない商店街グルメを堪能してみてはいかが。
六角橋商店街
所在地:横浜市神奈川区六角橋1-10-2(商店街事務所)
東急東横線:白楽駅西口徒歩2分
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