【YOKOHAMA SNAP】寺家ふるさと村・黄金色の田園風景
里山に囲まれて谷戸田がつらなる横浜の原風景が残る青葉区寺家町(じけちょう)。収穫を待つ初秋の田んぼでは、たわわに実った稲穂が頭をたれ、黄金色の美しい田園風景が広がっている。
横浜市北端部の青葉区寺家町にある「寺家ふるさと村」は、昔ながらの美しい田園景観が残る農業地帯を舞台に、地域の農業振興と自然環境の保全活用をおこなう横浜市の”ふるさと村”事業の第一号として昭和62年(1987)に開村。地区には、雑木林の丘に囲まれたくぼ地に細長く伸びる田んぼが続く”谷戸”の原風景が色濃く残されており、「山田谷戸」、「熊野谷戸」、「居谷戸」などの谷戸が幾筋もある。
水路を流れる水や風に揺れる稲穂の音、里山とその稜線に切り取られた青い空、ゆったりと動く雲などが織り成してつくる田園の原風景は、心の原風景のようでもあり、どこか懐かしく穏やかで心地よい時間が流れる。四季折々に豊かな表情を見せてくれる、横浜にありながら横浜であることを忘れさせる貴重な田園風景。
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