【横浜の神社】鹿島神社
上大岡駅の南側にあるこんもりと小高い丘に鎮座する「鹿島神社」。
鎌倉街道と京急線が並行して街の南北を縦断する上大岡。古くは、駅の西側を保土ヶ谷から金沢の六浦陣屋・鎌倉を結ぶ「金沢道・鎌倉道」が通り、駅の東側にはこれと分岐し、杉田梅林へ向かう近道として使われたともいわれる「森・杉田道」が走っていた。鹿島神社はこの「森・杉田道」の途上にある。
創建年代は確かではないが、元禄十五年十二月の棟札に「建久二年・応永十四年・寛永十二年・天和二年」等の年号が記載されていることから、建久二年(1191)が創建の年、他は再建の年代と考えられている。明治維新前は真光寺に所属していたが、明治時代の神仏分離令により分かれた。祭神は古来より武人の崇敬が厚い武御雷命(たけみかづちのみこと)。
表通りから少し奥まった所にある鳥居の前に立ち、樹叢林に囲まれた石段の続く丘を見上げると、古より変わらない風景のように感じさせる雰囲気があり、横浜副都心の駅近くであることを忘れてしまう静けさがある。
鹿島神社
所在地:横浜市港南区上大岡西3-12-38