【横浜の川】和泉川

瀬谷区と泉区を南北に縦断して流れ戸塚区俣野町で境川に合流する「和泉川」。川筋には周囲の自然と一体になったような美しい水辺空間がいくつもあり、せせらぎの聞こえる涼やかで潤いのある川沿いの道は、歩いていてとても気持ちが良い。
和泉川は瀬谷区の「瀬谷市民の森」を源流とする境川支流の2級河川で、総延長は約9.42km。元来湧水が豊富で自然豊かな川であったが、昭和30年代後半から急激な都市化によって水質が悪化し、度々氾濫が起きるという状態になり、その後河川改修が行われ徐々に環境が改善されてきた。昭和60年に河川改修によって生じた旧河川敷を利用した水辺広場である「和泉川親水広場」が整備され、平成元年に『ふるさと川モデル事業』に指定されると「地蔵原の水辺」、「東山の水辺」、「関ヶ原の水辺」、「二ツ橋の水辺」などの水辺拠点が整備され、川・周囲の自然・まちが一体になった空間が創出された。「和泉川親水広場」は『国土交通大臣表彰・手づくり郷土賞』を、「東山の水辺」は『国土交通大臣表彰・手づくり郷土賞』と『土木学会デザイン賞』を、「関ヶ原の水辺」は『土木学会デザイン賞』を受賞するなど高く評価されている。

神田橋から上流を望む