【横浜の川】石崎川
横浜駅からほど近い西区平沼・戸部本町界隈を国道1号から一本入った裏通りに沿って流れる「石崎川」。柳の並木をはじめさまざまな植物が茂り、いくつものこぢんまりした橋が架かる川筋には味わい深い風情があり、周囲の喧騒から離れた穏やかな雰囲気が感じられる。
「石崎川」は帷子川の支流で相鉄線の西横浜駅付近で帷子川から分流し、横浜駅東口の横浜中央郵便局付近で再び合流する約1.6kmほどの河川で、平沼新田の開発の際にできた。大正四年の二代目横浜駅の建設時に下流部で今はなき「桜川」と合流するようになり、現在も「高島橋」より下流部分は「桜川」と呼ばれている。
風に揺れる柳を眺めながら川沿いの石崎川プロムナードを歩いていると、ここが横浜駅のすぐ近くであることを忘れてしまう静けさがある。平沼・戸部本町界隈の下町情緒と、川・橋・樹木がコンパクトにまとまった川筋がつくる雰囲気はどこか洒落ていて、雰囲気のある景観をつくりだしている。
石崎川(帷子川支流)
横浜市西区