【YOKOHAMA SNAP】旧横浜船渠のエアー・コンプレッサー
日本丸メモリアルパーク外周の歩道沿いに2基ある機関車のような大きな黒い鉄の塊。不可思議な構造のアート作品のようにもみえるこの機械は、かつて造船所で使われた1918年アメリカ製のエアー・コンプレッサー。みなとみらい地区一帯にあった横浜船渠(後の三菱重工業横浜造船所)が修繕事業から造船事業に進出した際、アメリカ(シカゴ・ニューマチック・ツール社)から購入したもの。昭和58年(1983)に造船所が移転するまで約65年もの間、造船や修理に使う機械や工具の動力となる圧縮空気を送り続けたという。長きに渡り港を支えた無骨な機械は、日本丸メモリアルパークの一角で、かつてこの地が造船所であった歴史を今に伝えている。
(動く歩道下)
(日本丸メモリアルパーク入口近く)
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