【横浜の森】陣ケ下渓谷
相鉄線・上星川駅から歩いて15分ほどの場所にある横浜唯一の渓谷とされる「陣ケ下渓谷」。渓流は保土ヶ谷区川島町を流れる帷子川支流の「市沢川」の下流に位置している。”陣ケ下”の地名は、源頼朝の家臣で、朝夷奈切通を切り開いた伝承で知られる朝夷奈義秀の父・和田義盛が渓谷近くで狩の陣を張ったことに由来するという。周囲は「陣ケ下渓谷公園」として整備されていて、園内を通る散策路から渓流に直接下りてゆけるようになっており、水辺を近くで親しむことができる。
豊かな緑の繁茂する丘に挟まれて延びる渓谷では、大小さまざまな石がごろごろあり、長年の侵食によりつくられた表情豊かな岩盤の川床が緩急のある水の流れをつくりだし、静かな空間にせせらぎの音が心地よく響く。長い年月を経てゆっくりとつくりあげられてきた自然の造形性がユニークな横浜に残る貴重な自然空間。
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